カレーの壺シリーズ スリランカ訪問記
こんにちは、スタッフのふっきーです。
第3世界ショップでオーガニックやフェアトレード食品の企画・開発、輸入業務に就いて、気づけば10年以上。
主な担当は、“あっという間”に本格スパイスカレーが作れる『カレーの壺ペースト』をはじめ、ご家庭で簡単に本場スリランカの味が楽しめる、カレーの壺シリーズです。
スリランカの生産者マリオさんや息子のシェランさんたちと共に、日本のみなさまにおいしい!と喜んでもらえる商品の開発や、安定した品質を保つための管理など、切磋琢磨の日々。
商品開発や品質管理では大変なことも多いですが(いや、ほぼ大変)、みんなで協力して困難を乗り越えるたび、連帯感というかバディ感が増してゆき、絆が強くなる気がします。
今回のコラムでは、そんなバディ的な存在シェランさんをはじめ、カレーの壺シリーズのレトルトカレーを届けてくれる生産者たちの、チャーミングな素顔をお届けします!
ぜひ、作り手やスリランカをより身近に感じていただければと思います。
2023年の夏に、スリランカにあるカレーの壺シリーズの工場を視察した時のこと。
シェランさんのアテンドのもと、わたしと同行したスタッフのにゃおりんは、朝からせっせと製造工程をチェックして、気づけはもうお昼過ぎ。すっかり腹ペコのところ、待望のランチ!
工場で働くみんながお昼をとる食堂は、屋根だけがある“半分外”形式の小屋みたいなところで、イメージ的にはテラス席的な感じで、スリランカでは一般的なスタイルのようです。
スリランカの人はちょっとシャイな人が多いので、心の距離をぐいぐい詰めるべく、われわれスタッフ2人もワーカーさんたちと一緒にランチを食べることに。
細長いベンチにみんなでぎゅうぎゅう詰めに座って、ちょう密着してのランチタイム。
この日のカレーは、フィッシュカレーやインゲンカレーなど数種類あり、みんなにおすすめは?と聞くと、「アンブレラカレー」という聞き慣れぬカレー推し。
アンブレラとはマンゴーみたいなスリランカのフルーツで、具材はシンプルにアンブレラだけ。
はじめて食べるカレーで、果肉の筋感がけっこうあり多少の食べにくさはありましたが、甘酸っぱくてとてもおいしかったです。
スリランカに来るたびに思いますが、本場のスリランカカレーはまさに旨辛で、はんばなくおいしい。
一緒にランチを食べたワーカーさんたちはレトルトカレーのセクションのみんなで、整備室・製造部門・品質管理部門などいろいろな部署で働くみんなが一緒になり、20代くらいの女子が多かったでしょうか。
最初はみんな緊張して表情も硬かったのですが、ベンチでぎゅうぎゅうに密着したのがよかったのか、“おなじ釜の飯”を食べたのが効いたのか、食べ終わるころには徐々にフレンドリーになり、笑顔もちらほら。
みんなの笑顔の写真を撮るチャーンス!ということで、スタッフにゃおりんは現地の言葉を使ってさらに気持ちをほぐすべく、シェランさんから習ったシンハラ語で“笑ってください”という意味の「ヒナヴェンヌ」を駆使して撮影していると、なぜか笑いの渦に。
現地の言葉が通じてウケたのか?と思っていたが、どうやら、われわれのカタコトのシンハラ語がツボに入っていたらしく、その後もにゃおりんは「ヒナヴェンヌ」を連発し笑いを巻き起こしつつ、たくさんの笑顔を撮ることに成功!
シャイなスリランカの人をも一瞬で爆笑させるパワーフレーズ「ヒナヴェンヌ」、おそるべし。
ぎゅうぎゅうランチタイムでは、笑顔がたくさんの、とても楽しい時間を過ごせました。
笑ってお腹いっぱいになった後は、今回の視察の目的の1つである、レトルトカレーの品質管理に関する大事なミーティングに突入。
より多くのみなさまに「カレーの壺 レトルトカレー」のファンになってもらうため、日本基準での品質管理の重要性や現時点での課題をあげ、一緒に解決策を考えて、できることからすぐ実践していきます。
ミーティングでは、レトルトカレーを買ってくれているお客様からのうれしい声や、お店に並ぶ様子などもシェアしつつ、ワーカーさんたちは、自分たちの作る商品が遠く離れた日本で売られていること、そしてファンのみなさまもいることを誇りに思いながら、仕事を楽しんでいるようでした。
工場の視察にヒナヴェンヌ的ランチ、品質管理のミーティングもしっかりできて、みんなの笑顔の写真も撮影できたし、やり切ったなーと思ったその日の夜、レトルトカレー工場のワーカーさんたちの集合写真を撮り忘れたことが発覚し、撮影のため急遽次の日の朝に再び工場へ。
そこでわれわれを待っていたのは、「ありがとう」や「友達」など、日本語が書かれたプレートを手にもったワーカーさんたち!
朝、私たちの到着を待っている間に、ネットで日本語を検索して、レトルトカレーの空き箱を再利用したプレートを作ってくれていたそう。
日本語の文字もとてもきれいに書けていて、見た瞬間に「わー☆」となり、感動で朝の眠さも吹っ飛びました。
その気持ちがうれしいなーと思いながらハッピー気分に酔いしれていると、プレートの中に「戻ってくる」という、謎の言葉を発見。
え、なんだ?と思いましたが、もしかして「また来てね」のことかと察して聞いてみると、その通り。
「戻ってくる」だとPlease come backじゃなくて、ターミネーター的な感じのI’ll be backになっちゃうよと教えてあげると、大ウケ。この日も朝からひと笑いとれました。
そんなこんなで工場のみんなの集合写真も撮ったら、続いては、わたしの頼れるバディであるシェランさんによる、カレーの壺シリーズの商品や工場を紹介するインタビュー動画の撮影に。
撮影にあたり、まじめなシェランさんはめっちゃ原稿も用意して、髪の毛もばっちりセットして気合十分。ありがたい。
前日のランチのときは、近くにあったパイナップルを見て「ペンパイナッポーって、まえに日本で流行ってたよね」と言ってピコ太郎を無邪気に踊っていたが、インタビュー動画は打って変わってまじめに撮影。
より想いが伝わるよう、セリフも何度も練り直したり、英語バージョンやシンハラ語バージョンなど、なんだかんだでTake8までみっちり撮影しました。
シェランさんは、カレーの壺シリーズ生産者のマリオさんの次男で、アラフォー2児のパパ。
日本でより多くのみなさんにカレーの壺のファンになってもらえるよう、マリオさんと一緒に奮闘しています。
来日した際は、日本ではどういう商品が受け入れられるのか、スタッフと一緒に市場調査をしたり、とても熱心に勉強していました。
とても多趣味で、盆栽やアクアスケープ(水槽アレンジ)をこよなく愛し、アクアスケープはプロ級の腕前だそうですが、自宅で水槽がどんどん増え、奥さまに怒られることも。笑
好きな日本食は焼き鳥で、来日の際はペットショップや日本庭園に行きたがりがちです。
スリランカの人たちは、ちょっとシャイで、でも朗らかでチャーミングな人が多く、家族を大切にし、家族みんなでご飯を食べることを大事にしています。
海の向こうには大きな国インドがありますが、インドともちょっと違う、島国特有のゆったりした空気感もあり、日本人と通ずるところも多いように思います。
今回の訪問では、何かとワーカーのみんなのツボを押さえることができ、笑いもとれて、いろんな意味で手ごたえのある訪問でした。
実際に作り手の顔や人柄が見え、「あの人たちが作るレトルトカレーなんだ」と思うと、より身近に感じられ、一層おいしくいただけますよね。
そんな、ちょっとシャイで、チャーミングで、熱意を持って仕事に取り組むスリランカの生産者たちが作るカレーの壺シリーズを、ぜひお試しください。
第3世界ショップの人気商品「カレーの壺シリーズ」は、スパイスの香り立つ本格スリランカカレーが“あっという間”に作れるカレーペーストをはじめ、手軽に本格スリランカカレーが楽しめるレトルトカレー、ココナッツミルクやチャツネやなどスリランカの食卓に欠かせないスパイス・調味料など、ご家庭で簡単に本場スリランカの味がお楽しみいただけるシリーズです。カレーの壺シリーズで使われているスパイスは、温活・代謝アップ・食欲アップなど、美と健康をサポートする効能がたっぷり。毎日の食事にぜひ取り入れてください。
安心・安全な原材料
カレーの壺ペーストとレトルトは、スパイス・ハーブ・香味野菜の絶妙な配合により、化学調味料や動物性原材料、香料や保存料など添加物を使わずにスパイスの香りとうまみを引き出しています。スパイス・調味料も、素材本来のおいしさを生かすため化学調味料や保存料などは不使用です。カレーの壺シリーズに使われているスパイスやハーブは、できる限り自社農園もしくは提携農園にて、農薬や化学肥料を使わず栽培したものを使用しています。 詳しくはこちら >
カレーの壺シリーズの生産者
生産者は「スリランカを世界一のスパイス基地にしたい!」と奮闘するマリオさん一家。スパイス農家の自立を支援することで農村から直接世界へ通じるマーケットを開くことに取り組み、農家へ有機栽培の指導をしています。工場では福利厚生が充実し、従業員住居、無料の食堂、レクリエーション施設のほか、障がい者の雇用促進、従業員の子供などへの奨学金制度、内戦後の元少年兵や戦争未亡人などの雇用促進等、地域の問題解決に取り組んでいます。 詳しくはこちら >