2025年6月16日
11月下旬に発生したサイクロン「ディトワ」の影響で、東南アジア各地に大きな被害が広がり、「カレーの壺シリーズ」の生産者マリオさんや息子のシェランさんたちが暮らすスリランカでも、2004年のスマトラ地震以来最悪の自然災害と言われるほどの、深刻な状況となっています。
報道によれば、12月1日時点で数百名の犠牲者と130万人以上の被災者が確認されています。
現地のシェランさんと連絡を取ったところ、マリオさんやご家族をはじめ、多くの従業員は無事とのことでした。
ただし、一部の従業員のご自宅が洪水で被害を受けており、道路の冠水や崩落、電気・水道・通信の不具合が続いている地域も多く、復旧作業が続いています。
シェランさんたちは、サイクロンが収まった直後から近隣住民への緊急支援を開始し、ご家族やスタッフ、その子どもたち、ご友人といっしょに、精力的に復興に取り組んでいます。
洪水の水位が高く車が使えない間は、公共の救助や物資運搬に力を合わせ、シェランさんの子供たちも家から自分のゴムボートを出してきて協力しました。
水が引いてからは飲料水や生活必需品の手配、さらにスタッフの子どもたちも参加して、1日1,500食以上のカレー弁当を用意し、無償で配布しています。
マリオさんが大切にしている「できるときに、できることを」という姿勢は、次の世代にも受け継がれています。
引き続き現地の状況を確認しながら、これからわたしたちにできることを、シェランさんたちと共に考えていきたいと思います。

炊き出しのカレー弁当作りを手伝う子供たち

水が引いたあと、支援物資の飲料水の運搬をするシェランさんたち