チョコレートの原料となるカカオ豆は、「カカオベルト」と呼ばれる赤道を中心に緯度約20度以内の熱帯地域で栽培されており、その多くは仲買人が決めた価格で取引され、立場の弱い生産者に適正な価格が支払われず、十分な収入が得られないことで、貧困や児童労働などの問題が生じています。

フェアトレードチョコレートは、途上国で作られた作物や製品を、適正な価格で生産者から直接購入し継続的に取引することで、生産者の生活向上を支援し、貧困問題の解決を目指す貿易「フェアトレード」で調達された原材料を使用しています。農薬不使用など環境に配慮したものも多く、作る人にも、食べる人にもやさしいチョコレートです。

第３世界ショップのフェアトレードチョコレートは、ドミニカ共和国のカカオ、パラグアイの粗糖、スイスのミルクなど、栽培している人・過程がわかるものにこだわり、原料供給地への技術支援や安定的な購入によって、小規模農家の生活向上を応援しています。安心して暮らしを設計し、誇りをもって仕事に取り組むことは、さらなる高品質なチョコレート作りにつながります。

第３世界ショップのフェアトレードチョコレートには、オーガニックチョコレートを使用しています。

豊かな自然の中で、有機栽培で大切に育てられた原材料を使用し、カカオ豆をはじめ、チョコレートに使う素材そのもののおいしさを最大限に活かすため、乳化剤など余分なものは使用していません。

有機JAS認証を取得した板チョコレートは、乳化剤やココアバター以外の植物油脂を使わないぶん、口どけと香りにとって重要なココアバターの含有率が高いため、口に入れた瞬間なめらかに溶け、カカオの芳醇な香りと甘さが一気に広がることで、チョコレートの風味を一層感じられる、極上のチョコレートになっています。

ドライフルーツ・ナッツやコーヒー豆をチョコレートでコーティングしたパンワークチョコレートには、CODEX国際規格を満たしたココアバターの含有率の高いクーベルチュールチョコレートを使用しています。

厳選された原材料をはじめ、作る工程にもこだわった、安心して、おいしく食べられるチョコレートです。

フェアトレードとは一般的に、「途上国で作られた作物や製品を適正な価格で継続的に輸入・販売することで、生産者の生活向上を支援し、貧困問題の解決を目指す貿易の仕組み」と言われています。

第３世界ショップは、貧困とそれによってもたらされる世界の諸問題を仕事創りで解決しようと、1986年に日本で初めてフェアトレードを事業として始めました。

生産者との「顔の見える関係」を大切に、自然の力を重視した原材料・製法にこだわった、フェアトレードやオーガニックの食品をお届けしています。栽培方法や生産過程を詳細に確認することはもちろん、生産者の取り組み姿勢に共感できることを最も大切にしています。

また、持続可能な農業を続ける生産者を応援し、生産物の品質・技術向上に世界各地の生産者と協働して取り組み、作り手の誇り・情熱を食べる人に伝え、作る過程に想いを馳せることができるような流通創りも行っています。

現在ではフェアトレード事業に加え、国内外を問わず地域の力で諸問題の解決を目指す「コミュニティトレード」へと活動の場を広げ、国境を越えて地域の課題解決に取り組むグループ「CWB(Community Work Beyond Border）」として、現在アジア９ヶ国で活動しています。