コラム:チョコレートの原型、カカオボール

チョコの元祖、カカオボール

フェアトレードチョコレート お役立ち情報

こんにちは。スタッフの山崎です。

第3世界ショップのフェアトレードチョコレートは、ドミニカ共和国のカカオ、パラグアイの粗糖、スイスのミルクなど、厳選したオーガニックの原材料をスイスのチョコレート工場で加工し、甘くておいしい「チョコレート」になります。

日本では、カカオといえばチョコレートとして食べるイメージですが、カカオを栽培するドミニカ共和国では、どんな風にカカオが食べられているのでしょうか。

ローカルの人たちは、食べるというよりは、チョコレートドリンク(ココア)など飲み物として飲むことが多いようです。朝も夜もよく飲んでいます。

買ってきたココアパウダーで作ることもありますが、カカオ農家ではカカオ豆から手作りすることも多いんだとか。

作るといってもココアパウダーを作るのではなく、チョコレートの原型といわれる固形の「カカオボール」を作ります。

カカオボールの作り方は、

1)発酵・乾燥させたカカオ豆をフライパンでロースト。
2)カカオ豆の皮を熱い内に取り除く。(ローストするとすぐにむける)
3)熱い内にすりつぶして、こぶりな楕円形に成型。
4)冷めると、その形で固まって完成。

完成したカカオボールは、表面の滑らかさとデコボコ、このサイズ…、サツマイモにそっくり!
カカオのいい香りがします。

カカオボールチョコの原型と言われるカカオボール。このビジュアル、もう完全にサツマイモ。
カカオを乾燥する様子カカオ豆を乾燥する様子。家庭用はもっと小規模にざるとかで干すのかな?

3の工程の、カカオ豆をすりつぶしたものを「カカオマス」と言います。
カカオマスから絞った油分がココアバターです。

カカオマスとココアバターに砂糖を混ぜ長い時間じっくり練り上げると、わたちたちが口にする、なめらかな口どけのチョコレートになります。

カカオマスを成型しただけのカカオボールは、まさにチョコレートの元祖。
チョコレートと違い、甘さはありません。

ココアを飲むときは、このカカオボールをおろし金ですり潰して、お湯や牛乳に溶かして飲みます。

各家庭や個人の好みで、ミルクや砂糖を入れたり入れなかったり。
以前コラムでご紹介した有機栽培の農業指導員ニコラスさんは、ブラック派でお湯に溶かすのがお好みだそうです。

うちのスタッフにも、美容によさそうだからと無糖・お湯割りでココアを飲む猛者がいます。
カカオの香りが楽しめて、少し苦みもあるけど慣れると結構いけるとか、いけないとか。
なんだか健康にはよさそうだけど…。

カカオの歴史を紐解くと、何千年ものあいだ「カカオ=飲み物」でした。
19世紀にヨーロッパで発明されるまで、食べ物としての固形チョコレートは存在しなかったのです。
カカオの原産といわれる中南米で、カカオが飲み物として生活に根付いているのも納得ですね。

有機栽培のカカオ豆をたっぷり使ったフェアトレードチョコレートは、いよいよ今月末の発売!
秋冬限定のおいしさを、ぜひお楽しみください。

農業指導員ニコラスさんが登場するお話 >

カカオボール「カカオポッド」と言われる実。微妙な色の変化・たたいた音・ヘタの色が茶色くなった等で収穫のタイミングを判断。
カカオを乾燥する様子カカオの実を割るとこんな感じ。白い果肉の中に種であるカカオ豆が入っています。

フェアトレードチョコレートとは


フェアトレードチョコレート<ヘッダ

作る人にも、食べる人にも
やさしい
フェアトレードチョコレート

チョコレートの原料となるカカオ豆は、「カカオベルト」と呼ばれる赤道を中心に緯度約20度以内の熱帯地域で栽培されており、その多くは仲買人が決めた価格で取引され、立場の弱い生産者に適正な価格が支払われず、十分な収入が得られないことで、貧困や児童労働などの問題が生じています。

フェアトレードチョコレートは、チョコレートの原材料となるカカオ・砂糖・バニラなど、原料生産者から適正な価格で直接購入し継続的に取引する「フェアトレード(公正な貿易)」により、生産者の生活向上を支援し貧困問題の解決に取り組んでいます。農薬不使用など環境に配慮したものも多く、作る人にも、食べる人にもやさしいチョコレートです。

第3世界ショップのフェアトレードチョコレートは、国際的な有機認証を取得したオーガニックチョコレートを使用。板チョコレートは有機JAS認証を取得しています。

オーガニックのチョコレート

オーガニックのチョコレート

チョコレートには、豊かな自然の中で、オーガニック(有機栽培)で大切に育てられた原材料を使用しています。原材料のチョコレートは、国際的な有機認証を取得したオーガニックチョコレートです。板チョコレートは有機JAS認証を取得しています。

極上の口どけと香り

極上の口どけと香り

通常12時間程度のところ、最長72時間もかけ練り上げることで、乳化剤を使わずになめらかな口どけにしています。この工程でカカオのえぐみが抜けキャラメル・ナッツのような香気成分が増え、チョコレート本来のフレーバーを引き出しています。

白砂糖・添加物不使用

白砂糖・添加物不使用

乳化剤や人工香料といった添加物は不使用。ココアバター以外の植物油脂も不使用。白砂糖は使用せず、精製度の低い茶色い粗糖を使用しています。黒糖は繊細なチョコレートには風味が強すぎるため、板チョコレート・一口サイズチョコレートは、粗糖と黒糖をブレンドすることで自然な甘さに仕上げています。

板チョコ&一口サイズチョコ

第3世界ショップの
フェアトレードチョコレート

様々な障がいを持つ人が好きなこと・得意なことで活躍し、嬉々として創造的に暮らせる社会を目指して活動する福祉施設/アトリエ 嬉々!! CREATIVEの個性的なアーティストたちが手がける、ポップでキュートな限定アートパッケージ『Artisanチョコレート』は、ギフトにもおすすめです!

嬉々!! CREATIVEとのコラボにより、海外の生産者だけでなく、国内の様々なハンディキャップを持った人たちの仕事づくりにつながっています。

通常パッケージの板チョコレートや、ドライフルーツやナッツ、コーヒー豆をクーベルチュールチョコレートでコーティングした、チョコレート菓子も!

※掲載のチョコレートは2022年度のラインナップです。冬季限定販売のため、10月末頃の販売開始予定です。