プルーンの種抜き、大変です!

プルーンの種抜き、大変です!

ドライフルーツ・ナッツ お役立ち情報

こんにちは、スタッフの山崎です。

第3世界ショップでは、「カレーの壺シリーズ」やフェアトレードチョコレートだけでなく、どこで誰が作ったかわかる、“作り手の顔が見える”ドライフルーツ・ナッツも扱っています。

1992年にアメリカの有機レーズンの輸入を始め、その後もプルーン、アーモンド、くるみなど取り扱い商品を増やしていき、いまでは20種類ちかくあります。

その多くが有機栽培で育てられたオーガニックのドライフルーツやナッツで、素材そのものがとってもおいしいので、香料や保存料、着色料など余分なものは使っていない、自然のままの味わいが楽しめる、自慢の商品です。

今回はそんな自慢の商品の1つ、プルーンについてのお話。

プルーンは、プラムを乾燥させて作るドライフルーツです。
種入りのまま乾燥させても発酵しない品種だけが、プルーンになります。

第3世界ショップの『プルーン(種なし)』は、有機栽培で育てたダジャン種のプラムを乾燥させて作っています。(※2023年現在)
種がないので、ヨーグルトに入れても、おやつにも、そのままぱくっと手軽に食べられておすすめです。

「種なし」というからには、乾燥後に種を抜くのですが、いったいどうやって大量のプルーンから種を抜いているのでしょうか。

もちろん機械で抜いているんですが、抜いた後の「種チェック」がものすごーく大変なので、「種なしプルーン」を作り上げる生産者たちの努力を、ぜひ今回ご紹介したいと思います!

プラムの収穫は、完熟したのを見計らって、木を機械で揺さぶって実を落として収穫します。
収穫後、実をきれいに洗ったら、四角いトレイに並べ、熱風乾燥室で乾燥させると、紫色だった「プラム」が、濃い茶色の「プルーン」になります。

プラムの実収穫直前の有機栽培のプラム。紫色で果肉がぷっくりしています。
サトウキビを運ぶ牛さんこれはプラムの木のお花。まっ白で、桜のお花に似た感じです。

この時点でプルーンはまだ種入り。種は、果肉にくるっと包まれています。
乾燥したプルーンの果肉は固めで、種をがっちりホールドしているので、一度蒸して果肉を柔らかくしてから、いよいよ種を抜いていきます。

柔らかくなったプルーンを機械に入れると、製氷機のようなトレイに1粒づつが収まり、整列したプルーンが工場のラインを流れていきます。
そして、突然、上から4本の筒上の棒が猛スピードで下りてきて、一気に種を打ち抜きます!
まさに秒の速さで、あっという間にどんどん種が除かれます。

この際、種とくっついた果肉も一緒に除かれるのですが、それらは家畜飼料や、燃焼エネルギーに再利用するなど、無駄なく活用しているんですよ。
この種を抜くところまではスピーディーに事が進むのですが、大変なのはこの後…。
鬼の「種チェック」が待っているのです。

種があるであろう真ん中をめがけて打ち抜きますが、真ん中になかったり、プルーンの大きさに差があり想定と種の位置が違うなど、いろんな理由で上手く打ち抜けず、種がまるっと残ったり、欠片が残ってしまう場合もあります。

プルーンのサイズに合わせ、打ち抜く位置も調整できるようになってはいますが、機械も万能ではないので、一度の作業ですべての種を抜き切ることは大変むずかしいのです。

そしてここから、残ってしまった種の大捜索のスタートです!

まずは、「レーザーソーター」というレーザー識別機でプルーンの密度を図り、種があるかないか判別し、種が残っているものを見つけ出し、除外します。

そこでチェックOKになったプルーンたちは、さらに人の手と目を使ったダブルチェックにより、種が残ってないかの再捜索が行われます。
4人がかりでプルーンを見て触ってチェックし、種が残っているものは除外します。

猛スピードで種を打ちぬく様子トレイに入ったプルーンが流れてきて(写真左)、上からくる4本の棒が猛スピードで種を打ち抜いていきます。(写真右)
種が残ってないか入念なダブルチェックレーザー識別機のチェック後、さらに人の手と目で、種が残ってないか入念なダブルチェックを行っています。

入念なダブルチェックをしても、これだけでは終わりません!

ダブルチェックが終わったそれぞれのグループから、2分ごとにランダムに100gずつ抜き取り、最終のトリプルチェックを行います。
手でぎゅっと握って、ほんとに種がないかを再度確認。
もしここで1つでも種がみつかると、そのグループのプルーンたちは、最初のレーザー識別機のチェックからもう1回やり直しになります。

こうやって、厳重な捜索を潜り抜けたプルーンだけを輸入していますが、それでもまだ種が残っていることもあります。
そのため、日本国内で袋にパッキングする際には、再度人の目で確認をして、種が残っているプルーンは除外しています。

このように、工場でのトリプルチェック、さらに日本国内でパッキング時の再チェックなど、幾重にも入念にチェックしても、それでも、種や種のかけらが残ったプルーンが混ざってしまうことも稀にあります。

できるかぎり、種が残ったプルーンはお客様のもとに届けないよう、生産者ともども手間をかけ丁寧に頑張ってはいるのですが、毎回すべて取りきることはとてもむずかしいのです。

そのため、パッケージでも注意のご案内をしていますが、食べる際には、気を付けながらお召し上がりいただけると幸いです。

第3世界ショップのプルーンは、有機栽培のプラムを使い、油や保存料など添加物は不使用の、安心してお召し上がりいただけるオーガニックのドライフルーツです。

美容や健康を意識したヘルシーなおやつとしてはもちろん、スイーツ作りをはじめ、お肉との相性もよいのでお料理に使っていただくのもおすすめです。ぜひお試しください。

要再チェックになったプルーンたちトリプルチェックで要再チェックになったプルーンたち。レーザー識別機からやり直し!
プルーンを使ったレシピスイーツから肉料理までいろいろできます!プルーンを使ったレシピはこちら >

第3世界ショップのドライフルーツ・ナッツ


フェアトレードチョコレート<ヘッダ

素材そのままのおいしさ

第3世界ショップのナッツ・ドライフルーツは、食塩や、香料・保存料・着色料など添加物は使用せず、素材本来の味を楽しむことができます。農薬や化学肥料に頼らないオーガニック(有機栽培)のもの、またはフェアトレードの原材料を使い、持続可能な農業を応援しています。生産者の取組み姿勢に共感できることを最も大切に、現地を訪問し、生産者との長期的な信頼関係を築き、直接コミュニケーションをとって仕入をしているので、素性が明らかな、作り手の顔が見える商品です。