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干しいちじく生産者

干しいちじく生産者

アメリカ、カリフォルニア州でオーガニックの干しいちじくを作っているマットさん。家族経営のいちじく農園を営んでいます。

干しいちじく生産者紹介

いちじくを収穫するマットさん

マットさん一家について

この地でまだいちじくの栽培がされていないころ、マットさんの曾おじいさんがいちじくの栽培を教えるためにイタリアからやってきました。曾おじいさんの代から数えて4世代目になるマットさんは、当初はいちじく農園を継ぐことにあまり乗り気ではありませんでした。しかし、お父さんに頼まれて少しずつ農園の仕事を手伝っているうちに、チャレンジがたくさんあることに気づき、それを乗り越えていくことに楽しみを見出すようになりました。「4世代の歴史があるので、もし何か問題がおきても、これまでに積み重ねてきた知識と経験があるので何とか解決できる」と、力強く語ってくれました。

いちじくは人類の歴史の中で数千年以上もの昔から作られてきた食べ物なので、この仕事を通じて古代の人々とのつながりを感じられることに喜びを感じる、とマットさんは言います。また、健康に良い食べ物を作っているというところにも誇りを感じているそうです。マットさんの好きな干しいちじく料理は、プロシュートにブルーチーズと一緒に干しいちじくを挟んで食べるもので、他にも、パンケーキに入れたり、マフィンに入れたり、また、オートミールと一緒に食べるのも好きだそうです。

干しいちじく生産者紹介

木の上で完熟するいちじく

いちじくの収穫風景

いちじくは木の上で熟してから数日後に半乾燥の状態で自然に落下します。その後、数日間そのまま地上で天日干しをして、機械で中央に掃き集めて収穫します。

だいたい毎年8月上旬から収穫がはじまり10月までに終わるのですが、この時期に雨が降ることはないそうです。この時期の気温は35~37.7℃くらいと大変暑く、太陽の光がサンサンと降り注いています。この太陽の力を最大限活用するために、農園に太陽光発電のパネルを設置し、そこで発電したエネルギーで農園の灌漑用のポンプを動かしています。

有機のいちじくの木

いちじくの有機栽培について

元来、いちじくはさほど肥料などは必要ありませんが、慣行栽培と比べると有機栽培の収穫量は25%くらい少なくなるそうです。しかし、有機栽培は、化学的なものを使わないので土地を汚さず、作る人にとっても食べる人にとっても健康によいというのが何よりも良い、とマットさんはいいます。

有機のいちじくは、植えてから3年くらいで収穫がはじめられ、そのまま80年くらい同じ木から収穫できますが、マットさんの農園では、木を健康に保つために50~60年で植え替えるようにしています。年老いた木はブルドーザーで切り倒し、トラクターでしっかりと土を深くまで耕してから新しい木を植えています。そうすることによって根がしっかり深くまで張れるようになり、より健康な木が育つようになるそうです。

リスの天敵のフクロウの巣箱

いちじくの有機栽培において病気や害虫を防ぐために、雑草のコントロールをしたり、常に農園を見回って病気の木を早めに見つけて切り倒したり、長年培われた剪定技術を使って不要な枝をカットしたりしています。リスの被害を防ぐために、農園の中にリスの天敵であるフクロウの巣箱を設置したりもしています。

マンゴー生産者紹介

天日干しされて乾燥したいちじく

マットさんのこれから

マットさんにはまだ幼い娘さんがいますが、娘さんたちの代になっても続けられるビジネスになるようにという願いを込めて日々の業務に取り組んでおり、生いちじくの販売を始めたり、いちじくからワインの醸造にトライしてみたりと、新しいことにも積極的にチャレンジしています。今後、もっと有機の木を増やしていきたいし、いろんな品種のいちじくの栽培にも取り組んでいきたいと語るマットさん。マットさんの夢は尽きません。