フェアトレードの第3世界ショップ 南アフリカ


南アフリカ 1995~ 南アフリカ

南アフリカ黒人女性の自立をサポート

南アフリカ 第3世界ショップ基金南アフリカのこどもたち1995年、南アフリカ共和国におけるアパルトヘイト政策(白人と非白人の諸関係を差別的に規定する人種隔離政策)で生じた黒人の失業問題の解決を目的に、現地NGOからの要請で、プロジェクトが始まりました。

南アフリカ共和国の代表的産業にバティック染めがありますが、製作知識の未熟さによる製品の質の低さ、化学染料の使用による生産者の手の荒れ、染料を買う資金の不足などの問題を抱えていました。
南アフリカ 第3世界ショップ基金エリッサプログラムにて草木染にチャレンジする女性
そこで、第3世界ショップ基金では、草木染専門家の宇野淳子氏を派遣し、染料となる植物の調査・実験を行いました。その結果、トウモロコシが染料に選ばれました。はじめは、半信半疑だった南アフリカのバティック染め生産者の女性達も、金色に染まりゆく布に驚き、草木染めの持つ可能性に気付きました。自然から採れる染料を使用した染めの技術は、コスト面に問題を抱えていたこのグループにとって解決の糸口の発見となりました。


南アフリカ 第3世界ショップ基金エリッサプログラムにて南アフリカの女性たち1996年度は、その女性グループの希望により、リーダーのエリッサさんら2名を日本に招聘し、現地草木染め指導者育成のための研修を実施しました。エリッサさんは、質問を次から次へと投げかけ、大変熱心に絞り、ぼかし、という技術を目一杯に学び得て帰国しました。その後、エリッサさんはじめバティック染め生産者の方たちは、南アフリカで採取可能な植物からどんな色が得られるか、実践を重ねています。

エリッサさんの来日にあたって、日本各地で交流会を開き、草木染に興味がある人、そうでない人を問わず、小学生から年輩の方まで、親睦を深めました。南アフリカの歌と日本の歌を交換する交流のひとこまや、アパルトヘイト時代の話など、楽しく真剣な時を共有しました。

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