フェアトレードの第3世界ショップ ケニア


ケニア 1996~ ケニア

ケニアエコツーリズムによる野生動物保護区の自立


ケニア 第3世界ショップ基金グリーンロッジ建設中大自然と共存するケニアにおいて、あるプロジェクトが始まりました。ゾウをはじめとする多様な野生動物の繁殖地になっている森を守ろうと、ケニアに住むマサイ族の自発的な要請から、1994年、オルトメ・マラ野生動物保護区が設立されました。この保護区を地元住民であるマサイ族が、自立的に運営していく仕組みとして考えられたのが、保護区の自然環境や野生動物の生態に配慮した「グリーンロッジの建設」です。

これまでマサイ族は、土地を農地として貸し出して現金収入を得てきたため、森がどんどん切り開かれ、生態系への影響や、マサイ族の将来の不安が問題とされてきました。このプログラムは、自然と動物と人とが永続的に共存する仕組みのモデル作りなっています。

ケニア 第3世界ショップ基金マサイ族1996年度は、そのためのロッジ建設に取りかかるとともに第1回目のツアーを実施し、保護区内の動物の観察や、水場の整備なども行ないました。地元住民は、グリーンロッジの運営だけでなく、レンジャー隊を組織し、密猟等の違法行為の監視もしています。広い森の中の小さな仮設テントに寝泊まりすると、人間中心の考えが逆転し、人もまた動物であることを発見します。日本国内では、この試みを広めていくための講座も開きました 。

その後、ツアーによってロッジ建設や水場、遊歩道の整備が整い、現在はロッジの運営を支え、ケニアの大自然と触れあうツアーを実施しました。

フェアトレードの第3世界ショップ