フェアトレードの第3世界ショップ活動


フェアトレードの第3世界ショップ

総合的な問題解決

インドネシアのフェアトレードの生産者インドネシア フェアトレード生産者「アルムダル」

第3世界ショップ基金は、1990年にフェアトレードだけでは解決できない多くの問題に、総合的に取り組む協力関係を育もうと設立されました。

第3世界ショップとフェアトレードの取引がある海外パートナーの多くは、フェアトレードの活動のほかに、コミュニティーの問題解決のための社会的活動をそれぞれの地域で行っています。環境・福祉・医療・教育・女性の地位向上・文化継承など、多様な分野に渡っています。

そこで「第3世界ショップ基金」は、フェアトレード商品の販売利益の一部や、個人からの寄付、公的助成金等を活用して、海外パートナーとともに様々なプロジェクトを実施しています。

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フェアトレードの第3世界ショップ

顔の見える関係づくり

ボリビアのフェアトレードの生産者ボリビア フェアトレード生産者団体「セニョール・デ・マヨ」

プロジェクトや支援は、現地のパートナーとともに直接行います。
お金を渡すだけ、物を渡すだけという事はしません。。どのように使われているか、有効だったか無駄だったかが測れず、継続した関係性は築けないと考えるからです。

そのため、協力して頂いたお客様に、支援したお金やモノが、【どこの】【誰に】【どのように】貢献しているかをご報告しています。関係性には、人とのつながりと、信頼が重要です。海外、国内問わず「お金を渡して満足」で関係性が終わるのではなく、必要性と使途を確認することで、パートナーやお客様とも顔の見える関係を築けると考えています。

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フェアトレードの第3世界ショップ

「互いに助け合える社会へ」~伝統文化でコミュニケーション~

国外国内、都会田舎、地球上の住んでいる地域にとらわれない「顔の見える」関係をつくることで人々がお互いに助け合って生きていこうとする意識づくりを目指しています。

そのため、第3世界ショップ基金では、
フェアトレードコミュニティトレード)の考えの下、普段関わらないような遠くの地域に住む人同士が交流を持つことで、
共に生きていることを認識してもらい、地球市民としての仲間という意識を持ってもらおう!と1990年より世界各国から伝統文化の保存や継承に尽力する音楽グループや舞踏団などを招聘し、日本各地で交流イベントを行い、海外でも文化イベントに参加しています。

<文化イベント一例>

1990年
ケニヤ合唱団
「キャリアコ・ニヤヨ」
1991
ケニヤ 伝統音楽家
「ドクターオドール」
1992
日本和太鼓グループ ケニヤへ派遣
「文化を守れ!日本・ケニヤ太鼓の競演」開催
1992
ロシア 少年少女合唱団
「ムラダ」
1993
エジプト ハイチ ジンバブエ フィリピン
紙の生産者や画家、デザイナーを招聘し、世界の紙文化展開催
1993
ハイチ ブードゥーロックバンド
「ブッカンギネ」
1993
日本和太鼓グループ 琴奏者 ピアニストをモザンビークへ派遣
「日本文化フェスティバル」開催
1994
モザンビーク
「子ども平和使節団」モザンビークと日本の国際交流「子ども平和使節団」のパフォーマンス
1994
ラオス 伝統舞踊団
「ラオス国立伝統舞踊学校」
1995
南アフリカ
「PEPPS合唱団」
1995
ミャンマー 伝統舞踊団
「ロイヤルフラワー」
1996
日本和太鼓グループ ピアニスト 南アフリカへ派遣
「日本文化フェスティバル」開催
1996
南アフリカ 多民族音楽グループ
「アズマ」
1997
日本 和太鼓グループ ピアニストを南アフリカへ派遣
「日本文化フェスティバル」開催(2度目)
1997
南アフリカ 多民族音楽グループ
「アズマ」(2度目)
『銃を鍬に!平和プロジェクトキャンペーンコンサート』
1997
ボリビア 伝統フォルクローレグループ
「カントスル」ペルー演奏団「カントスル」のメンバー
1998
ドミニカ共和国 メレンゲグループ
「スーペルバンダ」
1999
インド 舞踊団
「ダルパナアカデミー」
1999
ボリビア 伝統フォルクローレグループ
「カントスル」(2度目)
2000
南アフリカ 多民族子供音楽グループ
「レインボースターズ」南アフリカ共和国との交流「レインボースターズ」との交流
2001
南アフリカ 多民族子供音楽グループ
「レインボースターズ」(2度目)
2002
メキシコ音楽・舞踊グループ招聘イベント
2003
ザンビア ダンスグループBSAAを招聘


フェアトレードパートナー ケニアの子どもたちケニアの子どもたち

公演だけでなく、
日本の伝統芸能との共演や、ホームステイ、子どもたちとの交流などを通じて、価値観や、地理的、言語的、文化的な違いを超えて理解し合うことで、お互いに助け合うことのできる新しい社会づくりの実現に近づくことができると考えています。


これからも、第3世界ショップは
一方的な支援ではなく、国外国内、都会田舎、地球上の住んでいる地域にとらわれない「顔の見える」交流を増やし、お互いの問題解決を目指す具体的なプロジェクトに取り組んでいきます。

フェアトレードの第3世界ショップ