フェアトレードの第3世界ショップ フィリピン


フィリピン 1995~ フィリピン

フィリピン低所得住民 医療支援

フィリピン・ミンダナオ島のこどもたちフィリピン・ミンダナオ島のこどもたち1995年、第3世界ショップは、人気フェアトレード商品コゴン草手漉き紙の生産地である、フィリピン・ミンダナオ島に日本から久城眼科医を派遣しました。コゴン草手漉き紙の生産者パートナー「SHAPII(シャピイ)」と協力して、医療施設の視察と700人を対象に眼科、内科、歯科合同の集団検診を実施しました。



ミンダナオ島民の啓蒙と患者の一次治療が目的です。普段ミンダナオ島民は、医者にかかる事がないため、始めはいぶかしげに医者を眺める人もいましたが、診てもらうだけで勇気づけられた人や、眼鏡をかけて「見えた!」と喜ぶ人がとても多く、手漉き紙の生産者パートナーとともに、フィリピン・ミンダナオ島の医療の啓蒙に一役かう事に成功しました。

フィリピンのフェアトレード手漉き紙生産者「SHAPII」のリーダーロレッタさん1996年度は、現地ミンダナオ島の開業医を中心とした医療スタッフによる、月に一度、低所得者の患者対象の巡回診療が開始しました。コゴン草手漉き紙の生産者パートナー「SHAPII(シャピイ)」のリーダー・ロレッタさんが、町の地区長たちと話し合い、ミンダナオ島の医療スタッフをコーディネートし、人口2万人の町で1年間に計7回、延べ700人以上の患者を診察しました。日本からのカンパの他にも、こちらから送ったメガネフレームを売るなど、現地でも資金集めに取り組みました。

フィリピンの手漉き紙フェアトレード商品第3世界ショップ人気フェアトレード商品「手漉き紙ポストカード」
この医療活動は、小さな活動でも長く続けることと、お互い協力し合いながら、将来的には独自の力で循環することを目標とし、1997年度はカンパを募って送るのではなく、彼らの作るコゴン草の手漉き押し花カードを少し高く買い取り、それを資金にするフェアトレードの事業を開始しました。




フェアトレードの生産者は、さらによい商品を作り、私たちがフェアトレード商品を買うことで、人々が健康に暮らせる町づくりをともに進めることが可能になったのです。

さらに、患者に対しても無料ではなく、払える人からは5ペソ(約2.5円)を集めました。これは、医療代というよりも、人々が無料に依存することなく、自立に向かうステップとしての試みとして行われているのです。

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