TOP>オーガニックコットンのお話
オーガニックコットンを届けてくれるのはモーリシャスの「クラフトエイド」という生産者団体です。「クラフトエイド」は、1982年より障害者を雇用し、彼らの仕事に対し報酬を支払って来ました。彼らは自分の能力にあったトレーニングを受け、適した部署に配属されています。
「クラフトエイド」のニュースレターを一部ご紹介します。
障害者を雇用する
「障害」という言葉はどの程度のものでしょうか?
新聞やニュースでたまに見たり、聞いたりするものなのかもしれませんが、自分にも起こりえることだと考えたことがありますでしょうか?
障害を持つ確率はおそらく皆さんが考える以上に高いように思います。
私達の多くが仕事や自分のキャリアで成功することに躍起になっている傍ら、身体や精神障害でそのような機会にすらたどり着けない人たちの気持ちを考える人はあまりいないように思います。
私達、クラフトエイドはそのように障害を持つ人達のよりよい生活、機会のために存在しています。
コミュニケーション
モーリシャスでは、これまで障害者を支援する団体はあまりありませんでした。クラフトエイドを創業した主な動機は障害者の雇用創出でしたが、障害者は健常者とは違う何かの能力を持ち、それを何らかの形で活かすことができる、ということを私達は学んできました。
障害の種類はいろいろで、聾話者、知恵遅れ、身体障害です。
これらの障害者達とのコミュニケーションに困難はありません。聾話者のみは、手話でコミュニケーションを取る必要がありますので、管理職のすべての人間が手話のコースを履修しています。
クラフトエイドの今後
障害がある社員には働く機会を与えることで、健常者と同じように個性を持ち、才能に恵まれているという事を確認します。約180人の従業員が働いており、そのうち50人は身体、精神に障害を持つ人達です。
私たちクラフトエイドの道のりは「根気と忍耐」です。この2つなしには、継続的に目的を達成し、今日の我々になることはなかったと思います。当初、様々な問題にぶつかりましたが、その都度、困難に打ち勝ってきました。問題や困難は今もあります。しかし、それらは乗り越えるために存在するのだと思っています。
クラフトエイドで働く人の声
<Shila さん>
クラフトエイドで働くことで私の生活にチャンスが訪れました。収入のおかげで、私の生活は変わりました。自分の家、TV、洗濯機を買う事が出来ました。次の配当では掃除機を買いたいと思っています。
<Eileen さん>
私は1999年からクラフトエイドで働いています。利益配当が普及するようになり新品の洗濯機を買うことができました。さらに、病気持ちの母の治療が出来ました。銀行のローンも支払う事ができます。いつになるかはわかりませんが、いつの日か貯めたお金で外国にいく事が夢です。
<Fleuroさん>
私はクラフトエイドで14年間働いています。収入のおかげで祖母の世話もできるようになり、なんと冷蔵庫と洗濯機を購入することができました。
<Marie さん>
それまでの私の人生は障害や困難でいっぱいでしたが、1983年5月16日に神が私をクラフトエイドに導いてくれました。私の生活は本当に変わりました。収入のおかげで家の改装、また将来のための貯金もできるようになりました。