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 市民バンクの取り組み−トラスト・トレード−

 カカオプロジェクト〜インドネシア・フローレス島〜

 日本ではあまり知られていませんが、インドネシアはカカオ生産量が世界第3位で、カカオの主要な供給地であります。インドネシアがカカオの生産地と聞いてもピンと来ない方も多いと思います。それもそのはず、日本では多くをガーナやコートジボワールといったアフリカから輸入し、日本と同じアジアにあり距離も近いインドネシアからはほとんど輸入していません。その理由の一つとしてあげられるのは、収穫後の品質管理の問題です。
フローレス島の皆さん インドネシアのフローレス島はカカオの生産地ですが、あるプランテーションでは、「良いものを作る」ではなく、「とにかくたくさん売る」というスタンスで商品を作っています。収穫したカカオの実からカカオ豆を取り出し、それを発酵、乾燥させると、生豆と呼ばれる状態になります。良い品質のカカオ豆を作るためには、カカオの実から豆を取り出した時点で品質の良い豆と悪い豆に選別するのですが、プランテーションではこの手間を省くので、以降の発酵・乾燥が均一にならなかったりして、全体の質を落としてしまいます。その他にも、乾燥中の豆を踏みつけて歩くなど、カカオの取り扱いが悪いのです。そのため、出来上がったカカオ豆の大半は品質は悪く、仲介業者には安い値段でしか買い取ってもらえません。
 実は、生産者たちは2年前に教会のシスターにカカオ豆を粉にしてお湯で溶かす飲み方を教えられるまで、自分たちが作ったカカオを食べたことがありませんでした。そのため、どんな味か分からず、とにかく量さえ売れてお金が入ったらいいという考えだったのです。自分たちでカカオを飲むようになり、作った人によって味が違うということまで気づき始めると、品質を向上させることに目を向けるようになりました。

  目標その1
木の箱でカカオを発酵させます 自分たちの手で品質の良いカカオ豆を作ろう!そして、付加価値をつけて販売する。それが、このプロジェクトの大きな目標です。そのために、フローレス島出身の3人のアシスタントと共にフローレス島チームカカオを立ち上げました。
 立ち上げには、昨年(2013年)11月から1ヶ月間、日本で発展途上国から食品を輸入販売している専門家に現地に来てもらい、現地に即したカカオの発酵・乾燥、そして焙煎の方法を一緒に考えてもらいました。日本語はもちろん、英語もほとんど通じない中、発酵に必要な箱を自分たちの手で作るため、図を描いたり、箱のミニチュアを作ってみるなどして地元の木工専門家に製作を手伝ってもらいました。また、日中は45度まで上がる乾燥室で、2時間ごとにカカオを天地返しするなど、良い品質のカカオにするための努力を重ねています。

   目標その2
サテアヤムカカオ 地域の特産品であるカカオですが、商品作物として海外や都会の消費者のもとに行くばかりで、地域で食べられてきませんでした。また、滞在してみて知ったのですが、フローレス島には特色ある「地元料理」と呼べるものがありません。そこで、カカオを使って新しく地元料理を作ろうと思います。それを地域に浸透させ、さらには地域のお母さんたちの仕事作りとして、チョコ屋台カフェを作る準備を進めています。
 今考えられているのが、インドネシアのどこの家庭にもある炊飯器で作ったカカオケーキ。また、インドネシアで良く食べられる「サテアヤム(焼き鳥)」にかけるピーナッツソースにカカオを加えた「サテアヤムカカオ」などを考えていますが、まだまだレシピ募集中です。

 フローレス島も、若者が都市へ出て行き、農業をはじめとする地域の産業や文化が衰退していく時代の流れの中にあります。フローレス島の特産品であるカカオを活用して地域に根付く産業をつくり、活き活きと生きる若者を地域に増やしたいと思います。

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