フェアトレードの第3世界ショップ プレスリリース

プレスリリース

「店は流された、船が道路に横たわり、地獄絵巻のようだ」
痛みを分かち合う~直接救援定期便

第3世界ショップ 樋口わかこ

東北関東大震災3月11日 洋野町 津波の様子 今回の東日本を襲った大地震や津波の影響で、私どもフェアトレード団体 第3世界ショップでは全国600店舗以上ある取引先のうち、連絡がいまだに取れないところもあります。
私どものフェアトレードチョコのファンでもあり、取引先の一つである女性経営者が被害に遭っています。マスコミでも取り上げられていない岩手県洋野町種市が、今回の津波で襲われる事態に巻き込まれました。ここは岩手県立のウニやアワビの養殖場があり、そのすぐ横に天然ほやや海産物を使ったレストランを営む女性で、お店が流されました。

つい今月初旬に東京で私たちが開いたWe Are Asian国際会議で、この女性は天然ほやを使った料理を都会や世界の人たちに振る舞ってくれました。天然ほやの剥き身を取り出す時に出てくる海水は、そのまま下水道に流すと塩害になる上に、その豊富な栄養素をそのまま捨てるのはもったいないと、煮詰めて作った「ほや塩」を作って、これが地元の特産物となっています。この塩で作ったおにぎりは好評でした。

この国際会議に参加していた全国の若者たち、世界の人たちから応援の声があがり、台湾の烏龍茶生産者林農園からは50万円の義援金が送られ、ガソリン代として使われます。また、若者が立ち上がって九州から岩手県に向けてトラックが出ます。じっとしていられないと「直接救援定期便」のドライバーを志願したのは東ティモールで農業支援をしていた弊社スタッフの秋山真です。
いま、現場は極寒東北の地。水道やガス、電気は通じているものの、農業のほうまで燃料が回らず、今後苗床つくりやハウス栽培のトマトの花が寒さでダメになりそうと農家さんは今後の収穫にも影響があると心配されていて、九州からは自然エネルギー団体から炭団、七輪を運ぶことも決まりました。これに、第3世界ショップからも救援資材を載せます。

以下、トラックに集められているものです。

・ココナッツ炭団
・七輪
・車いす
・紙おむつ
・保存食(カップラーメン)
・衣服/下着
・マスク
・歯ブラシ
・口腔洗浄液
・生理用品
・割りばし
・失禁パット
・使い捨てカイロ
・お金

今回は間に合わなかったけれど、志がある人の荷物を第3世界ショップではお預
かりし、次回の定期便に載せることが出来ます。ぜひ下記までご連絡ください。
※救援物資の募集は昨日を持ちまして終了いたしました。沢山のご協力を頂きありがとうございました。これ以降の弊社での支援は現地の仕事創りにシフトして行く予定です。

更新日時2011-03-31

「直接救援定期便」トラックの出発式を20日16時から行います。
東京から直接救援定期便が走るコースの新潟地点まで東京分の物資を届けます。

「直接現地へ!救援物資運送」に関する詳細こちら≫
海外の取引先・生産者パートナーからのメッセージ≫
「直接現地へ!救援物資運送」に関するプレスリリース≫



フェアトレードの第3世界ショップ