1989年以来、社会的に意義のある起業家に対して無担保の融資を行うということで始まった「市民バンク」ですが、この20年で社会、家族の在り方、経済状況も劇的に変化しました。
20年前、どんな時代だったか皆さん覚えていらっしゃるでしょうか?バブルがはじけたといいながら、土地も上がり、一般の消費もドンドンでした。その頃にもてはやされなかった生活者目線で必要とされる事業を掘り起こすということ。未来を考えて川の汚染を防ぐための廃油リサイクルの石鹸作り、事故が原因で体が不自由になった経験で始めた移送サービス、不登校児に海外の自然体験をさせるツアーの企画など、実体験に基づいた人たちの夢を担保に、金融面での創業支援をおこなってきました。「コミュニティビジネス」や「社会起業家」という言葉が日本に存在しなかった時代から、私たちは「個性」「社会性」「経済性」の3つのポイントで審査して、貸し出し件数は147、総額6億以上、貸し倒れが一件もないというのが自慢です。
いまや、地域貢献、社会とかかわることというのは一般企業でも重視され、さらに環境問題などが大いに注目を浴び、自分たちのリスクで出資する「コミュニティファンド」の動きも出ていますし、創業に対しての金融面での応援体制も全国各地に広がりを見せてきています。ここで私たち「市民バンク」は金融機関との提携による融資(間接金融)での運営は一定の役割を終えたと認識し、貸し出し業務を縮小します。
しかし、市民バンクが社会起業の新しいモデルと評価し、社会を変革する人材育成につながる事業を応援する仕組みは作り続けていきます。
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