起業スクール卒業生限定の勉強会
2012年3月14日(水)開催
■「コミュニテイートレーダー育成講座」
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※コミュニティトレーダー育成講座は、WWB/ジャパンの起業セミナー卒業生限定の講座です
<レポート>第6回の様子
毎月、起業家やスクール卒業生を対象にWWB/ジャパンが実施している『コミュニティトレーダー育成講座』。「培ってきた経験を、地域や社会に還元しながら同時にビジネスも発展させていきたい」という地域のリーダーを輩出することを目的とする講座です。
すでに第6回までを終え、起業家は「経験を還元しつつ、新たな試みに挑戦することで視野を広げ経験を得たい」と、起業準備中のセミナー卒業生は「地域や社会に還元しながら、ボランティアではなくきちんとビジネスにもつなげていくためのヒントを得たい」との想いで参加者数が徐々に増えていっています。
「回を重ねるごとにだんだんと、皆さん話を聞くだけでなく自分も何かできることを探そうという能動的な姿勢に変化している」という代表の奥谷。今回は2月18日に開催した第6回の講座の様子をレポートします。
★事業を通じてカンボジアのコミュニティの応援へ〜ブロークンカシューナッツのご紹介
今、カンボジアのあるコミュニティで10代の若者たちが「自分たちのふるさとに仕事を創りだしたい」と奮闘しています。この地域で栽培が盛んなのはカシューナッツ。ですが地元に加工技術がないため、固い殻を砕いて中のナッツをきれいに取り出すことができず、収獲したものは全て、加工技術を持つインドやベトナムに殻つきのまま安値で販売する以外に選択肢がありません。ですので、地元の人もカシューナッツを食べたことのない状況。そこで「加工技術を得て、雇用を生み収入を増やし、出稼ぎに行かずに家族のそばで仕事をし続けたい」と現地の挑戦が始まりました。 今回の講座では、この取り組みの応援を呼びかけるプレゼンテーションが行われました。
★事業の経験を、起業家のたまごの応援に生かしたい!
このプレゼンテーションを行ったのは、現地でサポートを行う山根多恵さん。山根さんは20代のうちに縁もゆかりもない島根の老舗旅館を引き継ぎ、地域活性の拠点として成功させました。地域活性の優良事例として日本各地でも引っ張りだこの女性起業家となった彼女は今、「これまでの経験を活かし、かつての自分と同じように事業を通じて地域に仕事を創り出すという意欲のある若者のサポートをしたい」と旅館をさらに若い世代に託し、カンボジアに移り住む決意をしました。
そして現地の「起業家のたまご」とも言えるのがチム・チョーデン君。山根さんの協力を得て、自由に丸ごと移動できる加工所作り、電気のない村でもできる加工工程として自然エネルギーの取り入れ、圧力鍋やオーブンから手作りなど、身の丈のオリジナル工程を考えだしました。
★事業に生かしながらコミュニティも応援したい起業家、集まれ!
デン君・山根さんの想いに触れ、私たちはこの村17世帯で収獲される全てのカシューナッツ購入を約束しました。その量たるや想定約2トンとのこと。加工場はこれから建設するため、今年は村人たちの手で割った(ためにおそらく粉々になるであろう)ブロークンカシュナッツが届く予定です。1月には初めて日本を訪れたデン君が、2月には一時帰国した山根さんが全国の講座参加者に対して現地の状況と今後の目標を伝え、具体的に求めている応援を呼びかけました。その様子は生中継のインターネット動画配信(ユーストリーム)を活用して、地域の起業家にも見ていただきました。
★期待の声、続々!互いに付加価値を創っていこう
今回、参加者から様々な期待の声をいただきました。こちらを一部、ご紹介させていただきます。
まずは沖縄県でフェアトレードショップを運営する起業家が、ブロークンカシューナッツを使ったお菓子を事前に試作。東京会場に送ってくれました。「粉々ということを逆に生かせるものが出来た。実際にお店で売れたらいいなと思う」とのコメントに「健康的」「やさしい味」と好評でした。
そしてセミナー受講後、農家に転進した卒業生が「自分が培ってきたセルフビルド(※自給自足を超え、農業に必要な機材等も買わずにできる限り自分たちで手づくりしようという考え方)の技術を何か活かせないかと応援表明し、今回、加工に必要なオーブン作りの指導に現地へ向かうことが決まりました。
また、都内でオーガニックレストランとカフェを経営する起業家は「ビーガンやマクロビオティック志向の方にとっては乳製品・動物性食品のかわりになるので商品へのアレンジは色々と可能。味と価格が見合えばぜひ活用したい」とのエールをくださいました。
そして静岡県で地元有機野菜とフェアトレードの素材を生かしたカレーショップを運営する起業家は「国内の農家さんだと畑を訪れて顔と顔の見える関係を築けるが、海外だとフェアトレード団体を通してでないと一定量を購入できなかったり等、つながっている実感が持ちにくい。製品が出来てからではなく、こうした活動の段階から現地のことを知って、現地に訪れることもできれば、日本の農家さんと劣らない関係性作りを実現できるかもしれない」と訪問も検討するコメントをくださり、初めて参加する卒業生も「熱い想いの方たちばかりで刺激をいただいた。自分も今何ができるか考えたいし、それを起業のヒントにもしていきたい」とおっしゃっていました。現地では6月の雨季までに地域で採れるカシュー全てを日本に送ることのできるよう、インフラ整備と共に買い手を増やす工夫を続けます。
このほか起業家や卒業生と共に取り組む被災地での仕事創りの進展状況や、洪水に見舞われたフィリピンの起業家との技術交流など、ビジネスに繋げていくことを見据えた様々な活動をご紹介しながら「地域と皆さんの事業(起業準備)、それぞれに生かしあえることを考えてみませんか?」との想いで開催を続けます。
次回開催は3月14日(水)を予定しています。ご興味のある方はぜひ一度ご参加ください!遠方からのスカイプ参加も大歓迎です!
<参加者募集(※)>
第6回: ※詳細未定。決まり次第こちらで掲載いたします
■日時:2012年3月14日(水)夕方
■場所:WWB/ジャパン直営「アサンテサーナカフェ」
■講師:市民バンク代表 片岡勝 WWB/ジャパン 奥谷京子
■対象:市民事業ビジネススクール卒業生/第3世界ショップ卸のお客様
■申込先:WWB/ジャパン 事務局:山口 ※事前に必ずお申込みが必要です
TEL:03-3711-8514 FAX:03-3711-8550 メール:wwbj@cyber.gr.jp
■参加費:無料
※会場までいらっしゃれない方は、インターネットを通じた「SKYPE」での参加が可能です。
※こちらの講座は起業セミナー卒業生限定の企画です。直近の起業スクール開催は4月21日(土)・22日(日) を予定しております。詳細はこちらをご覧下さい

*講座コーディネーター 市民バンク代表:片岡勝プロフィール*
※第3世界ショップ・WWB/ジャパン・市民バンクについてはこちらをご覧ください
大手銀行を退職後、世界放浪の旅でそれまでの価値観を捨て、(株)プレス・オールターナティブを設立、フェアトレードの「第3世界ショップ」、少額融資制度の「市民バンク」、起業支援の「WWB/ジャパン」など、さまざまな活動を事業化。“地域から日本を変える”を使命とし、国内のみならず世界を飛び回り、過去1年の移動距離はなんと地球2周分。地域を豊かにする事業をやろうという若者や起業を目指す人にエールを送っている。
◎コミュニティトレーダー育成講座とは?
買うことを通じて途上国の人々に仕事を作りだすフェアトレードを事業化した第3世界ショップ。WWB/ジャパンは、この『第3世界ショップの仕事創り=自立を応援するビジネスを国内にも』という精神のもと、女性の起業支援という分野に特化して始まりました(※詳細はこちら)
個々人が個性を生かして好きなこと・得意なことを事業にしていく過程で、たとえば地域の女性が活躍する機会が増えたり、地域農産物の活用が生まれたりと、自然と地域が豊かになっていくことがわかってきました。また、20数年事業を行う中、別の地域の活動と活動がリンクした結果、互いにより発展的にな事業になっていく事例も多数生まれていきました。
そんな経験から、『お金・労働力・技術・知恵などの財をそれぞれ自分の意志で持ち寄り互いに交換する→そこから地域の課題を解決し、より豊かにしていく』ことをコミュニティトレードと私たちは呼び、現在、このコミュニティトレードを実践しながら、ボランティアにせずビジネスの発展にも生かしていくことを目指そうというのがこの「コミュニティトレーダー育成講座」です。