<新着情報>
2011年7月21日 NHK「クローズアップ現代〜“市民ファンド”が被災地を支える」にてWWBの編み物(ニット)で生きがい創りプロジェクト等被災地応援企画が紹介されました
2011年7月9日 これまでの被災地の仕事創りに関する経過報告を兼ねたトークライブを開催します
2011年6月26日 これまでの被災地の仕事創りに関する経過報告を兼ねた起業交流会を開催しました
2011年6月19日 NHK総合「さきドリ↑」にてこれまでの被災地の仕事創りに関する取り組みが紹介されました(これまでの取り組みはこちら)
2011年6月3日 日本経済新聞に被災地の仕事創りに関する取り組みが掲載されました
2011年5月26日 読売新聞に被災地の仕事創りに関する取り組みが掲載されました
[@卒業生や起業家とのこれまでの取り組み] [A経緯] [B新着情報]
【被災地応援の経緯】
<起業家・卒業生に呼びかけ、救援物資を被災地の起業家に届ける>
地震直後、WWB/ジャパンでは起業家等お世話になっている被災地の方々の状況を確認し、その生の声を起業セミナー卒業生に向けて発信しました。これに対し「何か出来ることがあったらお知らせ下さい」という温かい声を多数いただき、3月半ばには被災地に必要なものを届ける「直接救援定期便」を開始。津波の被害を受けた岩手県洋野町種市で天然ホヤ貝や養殖ウニを使ったレストランを営む庭静子さんの元に向かいました。
※庭さんについては過去に代表・奥谷のコラムでご紹介しています。http://www.p-alt.co.jp/watch/webwatch103.html
http://www.p-alt.co.jp/watch/webwatch112.html
<浮き彫りになった被災地の今後の課題>
庭さんのお店は海岸沿いにあったため、1階部分が全部流されました。2度に渡る救援物資の提供を通じてわかったのが物資の問題以上に「仕事創り」が今後の大きな課題ということでした。
「仕事がないとこれから先、5人の従業員の生活を守ることができない」という庭さんの言葉は被災したすべての方に通じる課題だと感じました。
<「顔の見えるつながり」をいかした直接的な被災地応援のカタチを目指して>
そこで、私たちWWB/ジャパンは今後、起業支援の経験と全国の起業家とのネットワークを生かして被災地での仕事創り支援を行うことを決めました。
これに「途上国での仕事創りを行ってきた自分たちの経験もまた必ず役立つはずだ」との想いを持つフェアトレード・コミュニティトレード事業を行う「第3世界ショップ」との協働を決定。第3世界ショップと私たちWWB/ジャパンが持つ「顔の見えるつながり」をいかすことで、単なる募金や寄付ではなく、応援の汗やお金が誰にどう貢献したのかが実感できる直接的な被災地応援のカタチを目指します。(詳細は第3世界ショップのホームページをご覧下さい)
新着情報やこれまでの取り組みについては随時掲載してまいりますので、ぜひ皆様も応援を宜しくお願い致します。
【随時更新:起業家・卒業生・第3世界ショップとの連携のこれまでの取り組み】
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【起業家を応援する】 【卒業生と応援する】 |

■流されてしまった店
岩手県洋野町種市の海の防潮堤の手前、レストラン「種市ふるさと物産館 はまなす亭」の庭静子さん。
WWB/ジャパン代表の奥谷が庭さんと出会ったのは地震から約1年前のことでした。
その時から、「“できない”ではなく“まずやってみよう”と積極的に、そして楽しそうに周りのアドバイスをにすぐに取り組んでみようとする行動力のある庭さんが印象的だったという奥谷。
ところがその庭さんの「はまなす亭」は3月11日の地震直後、津波を受け店の中のものがすべて流されてしまいました。3日間喪失感から何も手がつけられなかったという庭さん。しかし、従業員5人の生活を守っていくためにもこのままではいけないとすぐにできることとして、残っているものをなんとか集め直売所内に屋台を始めました。
■津波の被害に負けない強い“起業家精神”
流されたレストランは取り壊されました。立地条件としてもレストランを同じ場所に立ち上げるのは難しいですし、また新たな場所探しをするのも大変です。
奥谷も現地に訪問したり電話を何度もしながら、最終的に「いっそのこと使わなくなった自宅の離れを改装して、全国に売れる加工品を販売するように方向転換しよう、業務内容はたとえ変わっても今まで雇っていた人もそのまま働くことが出来、さらに地元の家族経営の小漁師から値段のつかない魚を買うことで応援したり、お年寄りの知恵を活かして生きがいにもつなげてもらえ、事業展開も広がる」という考えに至りました。しかし先立つお金がありません。
地元の金融機関も熱心に訪問して「必要があればいつでも」とは言うけれども、お金を借りれば当然利息をつけて元本も返さないといけない、そのプレッシャーに負けずに出来るのかという不安を抱えていました。そこで、私たちは第3世界ショップの協力も得て「出来たら送ってね便」を提案。これは、加工場を作るためのお金を応援したいという皆さんからまずは一口5万円で200万円を集め、改築して加工場を作り、そこで商品が出来たらお金を出してくださった方に、順次5万円分の商品の現物でゆっくり返していく仕組みです。誰にとっても先の見えない状況だからこそ、いつまでにという日時も設定せず、出来たら送るのです。
当初、庭さんはご主人から「古くからの知り合いでもない、たった1年半前に出逢ったような人なんだし、そんなうまい話があるわけない」とだいぶ疑われていたようですが、起業家や起業セミナー卒業生に救援物資を呼びかけスタッフが本州の端からトラックに乗って物資を届けたり、直接伺うことで徐々に信頼していただけるようになったようでした。
そして東京に戻ってすぐに「出来たら送ってね便」の呼びかけを開始。これまで全国の起業家やアドバイスをしてくださっている方々などに声をかけ、「同じ起業家として庭さんの気持ちは痛いほどよくわかる。ぜひ応援したい」など温かい声と共にわずか5日で目標の40口、200万円の応援表明を集めました。この応援に甘んじることなく庭さんは俄然やる気となっています。
あれだけの被害を何度もテレビの映像や新聞の写真で目にして、誰しも何かしなければと思わずにはいられません。誰かがやってくれるのを待つのではなくて、被災してもなお起業家精神を持って立ち上がり、きちんと商品として売れるビジネスをやりたいと動き出す、その熱い気持ちが全国の人の心をぐっと動かしたのだと思います。再びスタート地点に立った庭さんを、「買うこと」・「食べること」・「紹介すること」でも応援し続けていきます。
■庭さんの声〜応援してくださる皆様に向けて、メッセージをいただきました〜
この度は皆さんに本当にご心配をいただいております。「種市ふるさと物産館」の庭静子です。この震災の前には種市の浜辺でレストランや物産をしていました。13年目の今、こういう状況になってしまいましたが、人と人とのつながりはすごいなと感じています。
かつてレストランでは、ホヤ飯をはじめとするホヤづくしというコース料理を出しておりました。目の前の海の魚なども加工していました。最初に出逢った時に、奥谷さんにとにかく種市に来ていただきたいと言ったのが縁で今に至るのですが、素直に来てくださったのにびっくりいたしました。
それでこんな風に応援していただけるとは夢にも思いませんでした。実際にお金をいただいてもどうすればいいのか、プレッシャーがないわけではありません。応援してくださった皆さんには、本当にアドバイスなどもいただきたいです。
津波が来る時は船が沖に出ることが鉄則ですので、いち早く船を出して、ホヤ漁の船は全部無事でした。少しずつ海の状況も改善していて、ホヤ漁が数日前に試験的に出ました。今月中には加工場を完成させ、是非期待に応えられるように頑張っていろんな種類を作りたいと思います。楽しみにしていただきたいです。
※無事加工所が完成した庭さん。すでに第1回の商品頒布会を開催できました!その様子はこちらでご紹介しています。
※現在被災地で作成中のこの企画のニット製品先行購入予約はこちらで受け付けています
■起業セミナー卒業生の想いを発端に被災地の仕事創りへ
東日本大震災が起きて3ヶ月を迎えました。
私たちWWB/ジャパンの起業交流会で庭さんのプロジェクトのご紹介をしたところ、「自分にもできることはないか」と声をかけてくださったのが起業セミナー卒業生の三園麻絵さん。
三園さんは第3世界ショップのニット製品のデザインを手がけており、第3世界ショップを通じて私たちの起業セミナーの存在を知り受講してくださいました。
その時に三園さんが言っていたのが「編み物には癒しの力があると思う。そんな手づくりの力を通じて、日々に追われている人や何か悩みを抱えている人たちの心のサポートに役立てることはできないだろうか」さらに「ファストファッションではなく、長く大事に物を扱っていくことにつながることができればより嬉しい」というものでした。
それからわずか1ヶ月後に地震が起きました。
かつて起業セミナーで聞かせていただいた三園さんの想いをヒントに早速構想を練り始め、「被災地の仕事・生きがい創り」「エコ」をテーマにプロジェクトが浮かび上がり、その時点で協働を提案したところ三園さんもぜひ!とおっしゃってくださいました。
■モノ・ネットワーク・技術・・・持ち寄れるものを最大限生かしたプロジェクトがスタート!
具体的には、第3世界ショップで販売してきたニット商品で古くなってしまったものを中心にお客様から回収し、その商品を解きほぐし(エコ)、被災地の方々に編みなおしてもらい、そこからできた商品をまた都市のお客様に購入してもらおう(生きがい・仕事創り)というものです。
「第3世界ショップ」はお客様に呼びかけを始め、WWB/ジャパン代表の奥谷は被災地でこのプロジェクトに協力してくださる方や編み子さんとのネットワーク創りに現地訪問を繰り返しました。
そして、三園さんは状況の安定しない被災地でなるべく色々な方々が関わることのできるよう、どんなデザインなら実現可能かを考えて下さり、現在現地での説明会に向けて準備を進めています。
モノ・ネットワーク・技術など、全てを1人で持ち寄れる人や事業はまずありません。
だからこそ、繋がりあうことで新しい価値を生み出すことができるのです。
現在進行中のことプロジェクトですが、今後も随時情報発信していければと思います。ご期待ください。
※第3世界ショップにて、現在この企画で出来上がる予定の商品の先行予約を受け付けています。詳細はこちら!
※活動の詳細はWWB/ジャパン代表・奥谷京子の週刊コラム「WEB版うぉっち」第166回、第167回、第171回をご覧下さい。
※現在被災地で作成中のこのニット製品の先行購入予約はこちらで受け付けています
※7月21日(木)のNHK「クローズアップ現代〜“市民ファンド”が被災地を支える」にてWWBの編み物(ニット)で生きがい創りプロジェクト等被災地応援企画が紹介される予定です

■起業セミナー卒業生の想いと風評被害を受ける農家を繋げる
WWB/ジャパンでは代表の奥谷が農業女性向けの講座も行う関係から、全国の起業家と共に農業女性ともと様々な繋がりがあります。3月11日の大震災を受け、こうした農家の方々を目に見えないかたちで襲ったのが「風評被害」。現場の切実な声を受け、代表の奥谷自身が仕入れて直営のアサンテサーナカフェで販売も行いました。
その経験を卒業生に発信したところ、「私も何か力になりたい」と声を挙げてくださったのが初級コース卒業生の鷹林徳子さん。地元・八千代市の大規模なイベントで風評被害にあっている農家の平澤さんのキャベツ300個を買い取りますと宣言してくださいました。
■子どもたちの力を引き出し見事完売!
二児の母親でもある鷹林さんは、子どもたちもまた「被災地のために何か自分たちができないか」と感じていると実感し、地元の小学生たちと販売することを決定。スーパーでは半カットのものも売っていますが今回は丸々1個、そして季節柄他の野菜はなくキャベツのみの販売でした。
どうやって農家の声を伝えて完売させるか?そもそも値段はいくらに設定するか?など必死に考える子どもたちを鷹林さんも試行錯誤でサポート。当日はお天気があまり良くなかったにも関わらず、ステージに上がって風評被害野菜の販売促進のスピーチをするなどして、当日は見事完売させることができました。
今回の取り組みで鷹林さんが一番感動したというのが「子ども店長」となってくれた小学生の子の「僕たち子どもだからこそできることをしていきたい。協力よろしくお願いします」という大人たちに向けた言葉でした。そして販売を経験することで、「(毎日会社に行ってお金を稼いできてくれている)お父さんはすごいなと思った」という子もいたそうです。鷹林さん自身も、想いを行動に変えることが自信となり、新たな人との繋がりもできたと喜びの報告をくださいました。
起業に必要なのはお金だけではけしてありません。「したいことをカタチにする力」、そして「ネットワーク」を築いていくことが起業準備期間にとても大切なことだと私たちは考えています。そしてその応援をしながら困っている方々のお役に立てればとても嬉しく思います。今後もWWBでは人と人・情報・物を繋ぐことでそれらを応援していきたいと思います。
※第3世界ショップにて、引き続きこうした風評被害の野菜の販売応援を行っています。詳細は第3世界ショップのホームページをご覧下さい。

■事業を通じて何かしたいという想いがつながる
被災してしまったけれど、今も事業を続けられている起業家の商品の販売応援をしたいー。そんな想いでWWB/ジャパンではフェア&コミュニティトレードを行う第3世界ショップとともに「復興支援あさ市」を開催しました。
「月に一度第3世界ショップが主催しているあさ市を通じて東日本大震災の復興応援ができないか」との想いを発端に被災地から仕入れて販売を行うだけではなく、都市の起業家に復興支援に関わる産品を活用した商品開発の提案も実施。
さらに当日は津波の被害を受けた宮城県南三陸町から東京に避難している渡辺由紀子さんに呼びかけ、地元の海産物を販売してもらいました。
茨城や東北の被災地からリンゴチップやお漬物、ドライフラワーの花束が届き、東京の起業家からは被災地で採れた貴重な昆布を使った新商品が届き、WWB/ジャパン直営のアサンテサーナカフェでは福島の地鶏を使ったココナツミルクのカレーを1日限定で提供しました。
被災地に限らず都内の起業家の中でも、原材料の仕入れストップや自粛ムードから深刻な影響を受けている方が少なくありません。そんな状況下での呼びかけに不安もありましたが、皆さん「自分の事業を通じて何か被災地の力になることがしたい」という想いを強く持っており、当日はたくさんの商品で店頭がにぎわいました。
また、渡辺さんは震災直前に採れたひじきやふのり、まつも(※三陸沖でしか採ることができない珍しい海草)といった貴重な海産物を販売してくださいました。「次に安全な状態で獲れるのはいつになるのかわからない…。」という現実に直面しながらも、「商品ができるまで」写真等を使い、海産物や調理法の説明をしながら、お子さん3人と一緒に楽しそうに販売していました。
■被災地支援商品を通じて、生産者・被災地とつながり、元気をもらう
当日販売していた商品にはすべて生産地が明記されています。それを見たお客様からは「震災の影響を受けていないんですか。」と生産者を心配する声がありました。
そして生産者の方について「この方は震災後にやっと電話がつながったとき、自身も大変な状況にも関わらず、震災直前に私達宛てに送った商品がちゃんと届いたかを心配してくれたりと、力強い方なんですよ」などと説明すると、「(震災にも負けず元気に仕事をしている姿に触れることで)心配をしていた身だったが、逆に元気をもらえる。」との声もありました。
お客様と直接つながれる場所を持っているというのも私たちの強みです。
今後もWWB/ジャパンでは人と人とのつながりを大事にした被災地支援のプロジェクトに積極的に取り組んでいきたいと思います。


■貴重な三陸産昆布を使った「昆布パン」を販売!
WWB/ジャパンで仕事創りプロジェクトに一緒に取り組んだ庭静子さん。
現在は比較的落ち着きを取り戻しつつあるものの、地域の主要産業である漁業は漁港が津波に流され、今後は働く場を創って行く事が大きな課題となっています。
WWBの起業セミナー卒業生向けメールマガジンや交流会を通じて庭さんのことをお伝えしたところ「同じ起業家として応援したい!」という想いを持った方がたくさんいらっしゃるのだということがわかりました。そこで、庭さんから届いた昆布を使って何か作れないか具体的に相談してみたところ東京・文京区で天然酵母パンを営む起業家「マールツァイト」の白井幸子さんにお話をしてみたところ白井さんは以前WWB/ジャパンで開催した「農商工連携講座」を通じて開発した昆布とじゃがいものパンをアレンジし、「全粒粉 昆布パン」を完成させてくれました!
■おにぎりみたい!? ミルク酵母パン×昆布の絶妙なマッチング
白井さんの自家培養ミルク酵母で作るパンと昆布のコンビネーションは、「パン」でありながらまるで「おにぎり」を食べているような、絶妙な和風パンに仕上がりました。三陸産昆布を使ったパンを販売することで、少しでも応援につながればということで第3世界ショップでは通信販売のお客様に向けて期間限定販売を行いました。そのままでももちろん、トーストしてバターをぬったり、「日本茶にも合うパン」と好評でした。
被災地のモノを活用することも一つの応援のかたちです。今後も起業家とコラボレーションしていくことで応援の幅を広げていきたいと思います。
※この昆布パンはマールツァイトの店頭にてお買い求めいただけます。詳しくはマールツァイトのホームページをご覧下さい。